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Author:むーらん
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2013.11.11 Mon
成長の証

第61回全日本学生剣道優勝大会は筑波大学の優勝で幕を閉じた。

優勝候補の国士舘大学は3回戦で日体大と激突。代表戦にもつれ込む大接戦の末に敗れた。
私の所属道場出身の嶌村高志選手も国士舘の中堅として、見事に戦った。

先の関東大会で国士舘が優勝したとき、次は日本一を、と期待した。
昨年は、圧倒的な強さで国士舘大が学生チャンピオンの座を射止めた。
ことしは連覇もかかっていた。選手たちは周囲からのプレッシャーも相当あったことだろう。

負けが決まったその瞬間、時が止まったように感じた。
その後、観客の歓声と悲鳴とどよめきが一気に交錯した。

肩を落とし、うつむく選手たち。
そんななか、誰よりも先に立ち上がり、拍手をする者がいた。嶌村選手だった。

シャッターを押す手が止まる。

口を真一文字に結んでいるが、心のなかでこう叫んでいたのではないか。
「精一杯やり切った。胸張ろうや!」

立ち遅れたほかのメンバーが、彼に引っ張られるように整列する。
日体大の選手たちと向き合って、最後の礼をした。

私はファインダー越しに見つめた。
夢破れてなお、正々堂々と振る舞う彼の姿を。

それは、彼が純粋に剣道の本質を追い求めてきた成長の証にほかならなかった。

胸に熱いものが込み上げてきた。
もうレンズを向けることは出来なかった。

客席を立ち、まだざわめきが残る日本武道館を一人、後にした。
人混みをかき分けながら、地下鉄の階段を足早に下りる。

悔しさがないわけではない。けれど、自分でも不思議なくらい、晴ればれとした気持ちだった。

東京駅に着くころには、辺りはもう真っ暗だった。真冬を思わせる冷たい風が吹いていた。

「たかし、4年間お疲れ様」
心のなかで静かにつぶやいて、新幹線に乗り込んだ。


日体大との一戦から。絶対に勝つ、という気魄が痛いほどに伝わってくるシーンだった。

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