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Author:むーらん
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2012.09.30 Sun
初勝利
台風17号の影響で仕事が中止になったため、急きょ、所属する剣道クラブの試合を見に行くことになった。

低学年団体の部。初戦の相手は1カ月ほど前にも対戦して負けたチーム。
試合前、子どもたちに言った。

「いまのままでは3-0ぐらいで負けるぞ。気合を入れ直せ」

公式戦ではまだ勝ちのない若いチーム。面しか打てないチーム。気持ちで食らいついていくしか活路はない。

先鋒が2本取られるスタートだったが次鋒と中堅が何とか引き分けて副将へつなぐ。
しかしここで負ければ勝負は決まってしまう。

副将は4年生の女の子。
最近、グングン伸びていて、たまにびっくりするほど速くて鋭い面を打つことがある。

取り返せ! 

私の心の叫びが通じたように、開始してすぐにメンを先取。
その直後にもメンを奪って1-1のタイに戻した。本数も2-2で同数。

勝負の行方は大将戦に。
大将はチーム1ガッツのある選手。

くしくもこの日、団体戦前の個人戦で対戦している者どうしの再戦だ。
そのときは完敗している。

「このまま引き下がるんか? 死ぬ気でやってこい!」と背中を押した。

途中までよく粘っていたが、先にメンを取られてしまう。
徐々に残り時間が減っていく。

追い込まれたか…

そのとき、起死回生のメンが決まった。まさに、気持ちだけで打った執念のメンだった。
盛り上がる応援席。

そしてタイムアップ。
勝ち数1-1、本数3-3。まったくの五分だ。

試合は代表者戦に突入。この日のルールで、最初に引き分けた者どうしが行うことになっている。

すべてを次鋒の選手に託した。
1本勝負。

「焦らず、自分の間合いでな」
肩をもんで笑顔で送りだした。

開始して約1分。その瞬間がやってきた。相手の振り向きざまに放ったメンに旗が3本上がる。

お母さんたちは、まるで優勝したかのような喜びようだ。
「え、まだ1回戦でしょ!?」という外野の冷めた声が聞こえてきそうなくらいに。

でもそれだけ待ち焦がれた瞬間だったのだと思う。
私も同じ気持ちだった。

試合後、子どもたち集めて少し乱暴に頭を叩いた。
はにかみながらもシャンと胸を張った子どもたちが、これまでよりも少し大きく見えた。

たかが1勝だが、価値のある1勝。
勝負は気持ちでするものだという、いたってシンプルだけど最も大切なこと。

夜、見上げた空には中秋の名月があった。
子どもたちは今日、2年後の大きな夢に向かって、確かな一歩を踏み出した。

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